顎関節症で気をつけることいろいろ

【顎関節症とあくび】

眠い時にはどうしてもあくびが出てしまうものですが、あくびというのは大きく口を開けなければいけないので、顎関節症とはとても相性が悪いです。簡単に言うと、あくびで大きく口を開けた時に顎関節症の痛みが出てしまうことがあります。
また、顎関節症の症状を患っている最中だと、あくびをすることが顎への負担になってしまうこともあります。

そこで、顎関節症の最中には、あくびの仕方に少し工夫を加えましょう。
それは簡単な事で、あくびをするときに口が開かなければいいのです。
あくびをしそうになったら、顎の下の部分に手を当てて、あくびとともに口が開かないようにしましょう。
手を当てなくても口を開かずにあくびはできる、と思われるかもしれません。しかし、そうすることは顎の筋肉に力を入れることになってしまうので、腕の筋肉の力で顎を抑えたほうがいいのです。

【顎関節症と寒さ】
寒いと筋肉が緊張します。また、関節にも悪影響を及ぼします。これは顎関節症にとっては大敵です。
寒い時期にはマフラーや耳あて、ネックウォーマーなどを使い、患部を冷やさないように心がけましょう。
また、夏場でもエアコンからの冷風で症状が悪化することがあります。  


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顎関節症の応急処置

あごの痛みが強い時、湿布をやマッサージを行い応急処置をすることができます。

【冷湿布】
顎を動かさなくても、ズキズキと痛みがある場合に行います。
このような場合には、冷湿布を行い患部を冷やしてあげると、痛みが和らぎます。
冷やす時間は10分程度とします。痛みが和らいだら、ゆっくりと口を開閉して顎の関節を動かしましょう。
その後、ストレッチなどすると効果的です。
ストレッチの方法についてはこちら ⇛ 顎関節症を自分で治す!

【温湿布】
顎を動かした時だけに痛みを感じる場合、温湿布が効果的です。
温湿布の作り方ですが、濡れタオルを電子レンジで温めるだけでOKです。
濡れタオルを電子レンジで温めます。その後やけどしない程度に冷まし、患部に5分ほど当てましょう。
濡れタオルを作るのが面倒な場合、市販のホットパックでも構いません。

【マッサージ】
筋肉痛のタイプの顎関節症に有効です。
おした時に痛む部分の筋肉を、親指の付け根や、指の内側などを当てて、ゆっくりと、回すようにマッサージします。
この時、わざと痛みが出るようにマッサージを行ってはいけません。
摘んだり、揉んだりするのも厳禁です。
  


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顎関節症とガム

何かものを噛みしめるときに表れる顎の痛みは、顎関節症に特有の症状です。
この症状を軽減したり、または治すために、ガムが有効な場合があります。

ガムによる治療を説明する前に、一つ注意をして置かなければいけないことがあります。
口を開くと痛いなどといった、顎関節症の症状が最初に表れた時には、できるだけ硬いものを噛みしめるのは避けてください。
そうしているうちに痛みは治まってきますが、その代わりに噛み締め痛、あるいは噛んだ時の筋肉疲労が表れてくることがあります。
ガムによる治療は、このような痛みを治療するために行うものです。

さて、なぜガムが痛みの治療に役に立つのか、ということをお話しましょう。
実のところを言ってしまうと、別にガムで無くてもいいのです。

噛み締め通を治療するのに大切なことは、痛みを我慢して噛み締めを行うことです。
そのように我慢を重ねていくことで、少しずつ噛み締め通は消えていきます。
そういう意味では食事の最中に、強く噛み締めを行うのでもいいのですが、食事の最中にあごの痛みが強くなりそれ以上かむことができない、ということになったら困ってしまいます。
ですから、吐き出してしまっても問題ないガムを使って、痛みに耐え噛みしめる訓練を行うのです。

ガムの噛み締め訓練では、初めのうちは板ガムを使います。症状が軽くなってきたら、粒ガムに切り替えます。
1日数回行いましょう。あくまで無理は禁物です。ガム噛み締めの訓練がきつくなったら、ガムを吐き出して訓練を中止しましょう。  


Posted by 顎関節症に関する豆知識 at 20:26Comments(0)

顎関節症と手術

顎関節症の症状が進行した場合、それを治すために外科的な手術が行われる場合があります。

具体的には、関節円板に障害が出る「Ⅲ型の顎関節症」と呼ばれるタイプが進行した場合です。
関節円板に障害が出てそれが進行してしまうと、口が開かなくなってしまうことが有ります。その病状がさらに進行すると、関節部分が癒着してしまうということが起こるのです。

普通、Ⅲ型の顎関節症の治療では、「徒手的円盤整位術」と呼ばれる、専門医による治療が行われます。
(簡単にいえば、あごの位置を手で調節して治療を試みるものです。)
しかし、関節部分が癒着してしまうと、この徒手的円盤整位術では治療する事ができないので、外科的に癒着部分を切除する必要があるのです。

さて、症状が比較的軽い時には、「関節鏡手術」と呼ばれる手術が行われます。
これはどのような手術かというと、まず、外耳道と呼ばれる部分の前方に4mmほどの切開を加えます。
その部分から「関節鏡」という内視鏡の一種を差し込んで、癒着部分を剥がしたり、切除したりするのです。
この手術を行うことにより、患者さんが口を大きく開けられるようになれば手術は成功です。

この手術には全身麻酔が必要であり、手術時間は2時間程度で終わります。  


Posted by 顎関節症に関する豆知識 at 20:15Comments(0)

楽器の演奏は顎関節症になりやすいか?

楽器を演奏することは、顎に負担を掛ける場合があります。したがって顎関節症になりやすくなることが有ります。
もし既に顎関節症の症状が現れている場合、以下の様な楽器の演奏で、さらに症状が重くなることも有ります。

・バイオリンやビオラなどの弦楽器
これらの楽器は、演奏するときに楽器を顎で強く押さえ込みます。したがって顎に強い負担をかけることになってしまいます。
可能ならば、顎による楽器の挟みこみを軽く行うようにしましょう。

・クラリネットやサクソフォンなど
これらの楽器では、演奏するときに歌口を噛み締め続けるため、やはり顎に強い負担がかかります。
歌口を強く噛みしめるのは避けて、軽く咥えるようにしましょう。

これ以外にも、歌唱練習やカラオケなどでも顎に負担がかかる場合があります。
急速に顎の開閉を繰り返すことで、顎の筋肉や関節に負担がかかってしまうのです。
歌唱練習やカラオケなどでの顎関節症を防ぐためには、歌う前に小刻みな口の開閉を繰り返したり、顎をゆっくり大きく開けてストレッチするなどの準備運動を行うようにしましょう。  


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